(2008/01/27)
昨日取引先の事務所にうかがった際、たまたま全員出払っており、私一人、何をする訳でもなくただボーッとしていると、一枚の張り紙に目が止まりました。
かなり回し読みされたと思われる、そのしわくちゃなB4用紙に書かれた文章を暇にまかせて読み始めました。
誰も居ない昼下がりの事務所、静まり返ったその空間で一人読み進めるうち、徐々に感動のツボに引き込まれ、後半からは溢れ出す涙をこらえるのがやっとでした。
全国の遊園地で、リピーター率ナンバーワンを誇る「東京ディズニーランド」。この遊園地の運営をするのが、「オリエンタルランド」という会社ですが、その徹底したお客様サービスは、一度訪れれば誰もが心地よく、気持ちいいと感じることでしょう。
その内容とは、実際にあった「東京ディズニーランド」でのお話です。
かなり有名な話らしくご存知の方も多いと思います。
少し長文になりますが、是非最後までお付き合いください。
あるご夫婦がレストランを訪れ、食事のオーダーをしました。
「Aセット一つと、Bセット一つ。」
ウェイトレスが注文を聞きその場を離れようとしたその時、夫婦はしばし顔を見合わせ、
「それとお子様ランチを一つ頂けますか?」と言いました。
ウェイトレスはテーブルを見渡し、
「お客様、誠に申し訳ございませんが、お子様ランチは小学生のお子様までと決まっておりますので、ご注文は頂けないのですが・・・。」
するとそのご夫婦はにっこり微笑んで、
「それなら結構です。」
と言われたそうです。
厨房に戻ったウェイトレスは、その一部始終を見ていたマネージャーから
「今のお客様と何かトラブルでもあったの?」
と聞かれ、事の成り行きを説明しました。
するとそのマネージャーは、
「何故お客様がお子様ランチをご注文されたのか、あなたはお客様にお聞きしましたか?」
と言ったそうです。
ウェイトレスが
「そこまではお客様に確認していません。」
と言うと、マネージャーはウェイトレスに
「では、もう一度、何故お子様ランチをご注文されたのか、聞いてきてください。そうすれば注文された理由がわかるでしょう。」
と伝えたそうです。早速ウェイトレスはお客様の元へ行き、
「お客様、先程何故、お子様ランチをご注文されたのですか?」
と聞きました。そのご夫婦はしばらく顔を見合わせ、沈黙した後、話しだしました。
「実は、私どもには以前子供がおりました。
しかし、幼くして亡くなってしまって、一度もディズニーランドに連れてくることが出来なかったのです。
子供を亡くしてから、しばらくは何もする気力も起きなくて、ただただ呆然と毎日を過ごしているうちに、
気がつくと数年が経過しておりました。
年月がたってようやく最近落ちついてきたものですから、子供の命日である今日、親子三人で一日思いきり楽しもうということで、ディズニーランドにお邪魔したのです。それで、三人で一緒に食事をしようと思ってお子様ランチを頼んだのです。ただ、もう十分に楽しませて頂きましたので・・・。」
そう言うと二人はにっこりウェイトレスに微笑みました。
ウェイトレスはその場でご夫婦に頭を下げ、その足でマネージャーに報告に行き、全てを話しました。
聞き終えたマネージャーはすぐさま、厨房のシェフに向かって
「お子様ランチひとつ」
とオーダーをし、ウェイトレスに
「お子様用のイスを用意して。」
と指示を出しました。
その数分後・・・
「お客様、大変お待たせいたしました。ご注文のお子様ランチをお持ちいたしました。
お子様のイスは、お父さんとお母さんの間でよろしいですか。
では、ゆっくりと食事をお楽しみください。」
ウェイトレスはそう言ってその場を去りました。
この出来事に感動した若い夫婦は、帰宅後に手紙を書きました。
「お子様ランチを食べながら涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように家族の団欒を味わいました。こんな娘との家族団欒を東京ディズニーランドでさせていただくとは、夢にも思いませんでした。これから、二人で涙を拭いて生きて行きます。また、ニ周忌、三周忌に娘を連れてディズニーランドに必ず行きます。そして、私たちは話し合いました。今度はこの子の妹か弟かをつれてきっと遊びに行きます・・」
このような感動した内容の手紙が東京ディズニーランドには連日届くそうです。そして、直ぐに張り出され、コピーされ、舞台裏で出演の準備をするキャストに配られます。舞台裏ではキャストとして働いている多くの男女の若者が共感して泣くそうです。
でも、しばらくして先輩が号令を掛けます。「涙はここ(舞台裏)まで、パーク内では涙は禁物。今日も日本中いや世界中の人が、ここディズニーランドに感動を求めて来ています。今日はどんなドラマを誰が創るのかな?それでは、みんな笑顔で準備を!」と…。
ミッキーマウスの産みの親ウオルト・ディズニーがディズニーランドに求めたもの、それはお客様が映画の世界に入り込み、一緒に感動を作り上げていくことでした。 だから東京ディズニーランドではお客様をゲスト(共演者)と呼び、従業員をキャスト(出演者)と呼びます。
キャストはいつも感動を探しています。 東京ディズニーランドでは立ち止まって地図を見ていると、キャストが必ず笑顔で寄ってきて「何かお探しですか?」と声をかけてくれます。
「ここを探しているんです」と言うと、キャストは「そちらは、ここを真っ直ぐ行かれて、あのヤシの木の右側がそのエリアです。楽しんで行ってらっしゃい!」と言ってくれます。
写真でも撮ろうものなら掃除担当者の人も寄ってきて「私が撮りましょうか!」と尋ねてくれ、「はい、チーズ!」とシャッターを押してくれます。そして「とても素敵な写真が撮れましたよ。行ってらっしゃい。楽しんで!」とまた笑顔で応対してくれるのです。
人を感動させるところには人が集まります。そして、そこにお金を落とすのです。またキャストのメンバー自身も、人に喜んでもらえることで自分の存在価値を感じています。
だからこそ、彼らはみな自発的なのです。それが生きていることへの確認になります。誰かに親切にすることで、「ありがとう」や「笑顔」が返ってくる… それが『生きていること』の実感につながるのですね。
「一度きりのお子様ランチ」
私たちも人様に感激されいつまでもその感動を心に残していただけるような仕事を心掛けていきたいものです。
[PR]
美湘ランド
藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市にて、土地をお探しの方は、ご用命下さい。独自の不動産購入サポートサービスにてお手伝い致します。